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12月8日

戦時中叔父の上官だった方が、ゼロ戦搭乗員であった叔父の事、戦争の事を綴ったメモが僕の手元にいくつかあります。

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特攻隊の人たちは軍の命令により爆弾を積んで敵艦に突っ込んでいくわけですから、はじめから死ぬことがわかっていて、そういう意味では、他人の意思で死んでいくわけです。
Tさん(叔父)は戦闘機乗りで、敵機と戦うわけですから、自分の意思で戦い死んでいったわけで、特攻隊の人よりまだましだったかもしれません。
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自分の意思で戦い死ぬことがまだましだった時代が、ほんの数十年前の日本にありました、という事です。父の実家の欄間に大切に飾られている18歳で戦死した叔父の遺影を久しく見ていません。あの遺影はこれから戦場に向かう前にか、予科練を卒業した時にか、いつ撮影したのか僕は知りません。
飛行帽姿の叔父の遺影は、悲しげでもなく、また、誇らしげでもなく、りりしくもやわらかい笑みを浮かべていたのを覚えています。
by baijinghy0527 | 2005-12-08 22:35 | 家族